鏡餅
お正月に欠かせない鏡餅。
鏡餅は、年神様をお迎えするための大切な「依り代(よりしろ)」です。
依り代とは、年神様が一時的に宿る場所のこと。
いわば、神様と私たちをつなぐ特別な存在なんです。
家族の健康や幸せを祈る鏡餅ですが、現代では餅つきをする時間も人手もなかなか確保できないもの。
そこで今回は、忙しい年の瀬でも簡単にできる、一時間で作れる鏡餅のレシピをご紹介します!
お家にもち米が余っていたら、ぜひ一緒に作ってみましょう。
鏡餅の材料・手に乗るサイズのもの一個
もち米…1カップ
片栗粉…少々
食紅など
作り方
1. もち米を研ぎ、一度ざるで水をきってから、130 mlの水に浸す。
蓋をして、そのまま一時間ほどおく。
後で使うバットや小ボウルに、片栗粉を敷いておく。
2. 水ごとフードプロセッサーにかけて、液状にする。
3. 3対1に分け、それぞれを耐熱ボウルに入れる
4. 多い方はレンジ500wで1分加熱し、一度とり出してすりこぎなどでよく混ぜる。
再びレンジで1分30秒ほど加熱する。
もう一度よく混ぜて、片栗粉を敷いたバットにヘラなどを使ってあける。
5. 手早くおよそ丸くしたら、口径が9cmくらいの小ボウルなどに入れる。熱いので気を付ける事。
この時下になる方が最終的には上になるので、面がきれいな方を下に入れるとよい。
そのまま冷ます。
6. 残しておいた少ない方の生地に、少量の水で溶いた食紅で薄く色をつける。
7. レンジ500wで30秒加熱し、混ぜたら、再び1分加熱する。
レンジから取り出してよく混ぜたら、先ほどの白い生地と同様に丸め、こちらは口径が4cm程の小ボウルなどに入れて冷ます。
重ねればできあがり。
鏡餅・まとめ
鏡餅は年末になると、スーパーや専門店などで簡単に手に入りますよね。
でも、ほんの少しの材料と時間があれば、自分で手作りする楽しさを味わうのもおすすめです。
手作りの鏡餅は、人の手の温もりが加わり、より一層特別なものになりますよ。
玄関や家の中心となる場所に飾り、年神さまをお迎えしてみてください。
神棚がない場合でも、家族が集まるリビング、自分の落ち着く部屋など、ふさわしい場所に置いてみましょう。
また、市販のものと違って保存料が入っていないため、あまり日持ちしない点には注意が必要です。2〜3日以内に早めに食べて楽しんでくださいね。
例えば、小さく切って焼いたり、お雑煮やおしるこにして食べるのもおすすめです。
忙しい年末ですが、少し手を動かして、心を込めた鏡餅で新年を迎えてみてはいかがでしょうか?
皆さんが素敵なお正月を過ごせますように、心からお祈りしています。
レシピ元
〇「お供えもち」金塚晴子,「NHK きょうの料理」No.454, p55,日本放送出版協会,2000,12
この記事のレシピは、レシピ元の内容をベースに、ほんの少しだけアレンジを加えたものです。
関連記事
プラスチックなしの正月飾り:そのまま神様へ返せる「循環する祈り」